ウェブマガジン第4回のテーマは、作業服のオレンジ色!
目にも鮮やかなオレンジの作業服を着て働いている作業員さんの姿は、高速道路を利用される方にとってはよく目にする光景なのでは?
そんな作業服には作業員さんの安全を守るたくさんの秘密が隠されていました。
今回は経営企画課の澤村さんと工務課の種村さんにお話を伺いました!
高速道路上は超危険!作業員を守る「高視認」
TTP
こんにちは!滋賀県立大学のTaga-Town-Projectです!今回は中栄の作業服について教えてください!
中栄の作業員さん達が着ている服はすごく目立つ蛍光オレンジなのが不思議だなと思っていました。
この作業服はなぜこの色なんですか?
中栄の作業員さん達が着ている服はすごく目立つ蛍光オレンジなのが不思議だなと思っていました。
この作業服はなぜこの色なんですか?
一言でいえばズバリ現場で働く作業員の「安全のため」です!
作業員が作業に従事する際に着用している作業服は「高視認性安全服」といって着用している人を目立たせる為のものです。
作業員の多くは高速道路の本線上の規制内で作業をしておりますが、その作業場所は時速約100kmというスピードで走行する車のすぐ近くです。
作業員が作業に従事する際に着用している作業服は「高視認性安全服」といって着用している人を目立たせる為のものです。
作業員の多くは高速道路の本線上の規制内で作業をしておりますが、その作業場所は時速約100kmというスピードで走行する車のすぐ近くです。
澤村さん
TTP
そうですね!すぐ近くを100kmの車が走っているとなると、作業員さんは常に危険と隣り合わせですね…。
そうなんです。
当然、高速道路を走行しているドライバーの不注意により、作業員が作業している場所に車両が追突してくる危険性もあります。
安全に作業する環境を確保するためには、ラバーコーンなどの規制材で安全に配慮した作業場所を設置したり、高視認性作業服を作業員に着用してもらい、ドライバーに少しでも早く作業員の存在をしっかり認識してもらうことが必要なんです。
なので、この作業服を着用している作業員を目立たせるために蛍光色の作業服を着ることが義務化されているんです。
当然、高速道路を走行しているドライバーの不注意により、作業員が作業している場所に車両が追突してくる危険性もあります。
安全に作業する環境を確保するためには、ラバーコーンなどの規制材で安全に配慮した作業場所を設置したり、高視認性作業服を作業員に着用してもらい、ドライバーに少しでも早く作業員の存在をしっかり認識してもらうことが必要なんです。
なので、この作業服を着用している作業員を目立たせるために蛍光色の作業服を着ることが義務化されているんです。
澤村さん
TTP
この蛍光オレンジは作業員さんの安全を守る色なんですね!
このオレンジ色も含めて、中栄の作業服には作業員の安全のためのポイントがたくさんありますよ!
種村さん
ココに注目!作業服の安全ポイント
ポイント①蛍光色
作業服姿の種村さん
TTP
作業服の生地は目が痛いほどの蛍光色ですね…!
作業服を最初に手に取って見たときは「なんという派手な服なんだ!恥ずかしいなぁ」と思いましたね(笑)蛍光オレンジですごく目立つから。
種村さん
この蛍光生地が、太陽の光を反射して日中の視認性を高めてくれます。
オレンジ以外にもレッドやイエローもあって、中栄では作業員はオレンジ、交通誘導を行う保安員はイエローを着用していますね。
私が入社した時はネクスコ中日本のイメージカラーがオレンジなので、オレンジの作業服だと思っていましたが、関係なかったみたいですね(笑)
オレンジ以外にもレッドやイエローもあって、中栄では作業員はオレンジ、交通誘導を行う保安員はイエローを着用していますね。
私が入社した時はネクスコ中日本のイメージカラーがオレンジなので、オレンジの作業服だと思っていましたが、関係なかったみたいですね(笑)
澤村さん
ポイント②反射材
TTP
反射材も全身にぐるっとつけられていますね。
夜間はこれが車のライトを反射して100m先からでも十分に作業員を目立たせてくれます。日中はオレンジ色の蛍光生地が、夜間は反射材が作業員をドライバーから見えやすくしてるという事ですね。
澤村さん
上半身正面
背中にも反射材が
足元にも
ポイント③緊急避難信号受信機付きヘルメット
服とは直接関係ありませんが、ヘルメットも現場作業を行うにあたり安全のために重要ですよ。
種村さん
TTP
ヘルメットの横に何か機械がついていますけど、これは何ですか?
これは「しらすんだー」といって、保安員の手旗とセットになった緊急避難信号を受ける無線受信機です。
作業員は、作業中は作業に集中していることも多く、もし危険車両が接近してきても気づけないこともあります。
作業員が危険な状況から避難が必要な場合には、作業区間の先頭で常に車を注視している保安員が手旗についてるボタンを押すんです。
そうすると、手旗の柄の部分から警告音が鳴ると同時に作業員のヘルメットに装着されている受信機からも避難を促すための警告音が鳴り(赤い光でも危険を知らせます)作業員はいち早く危険に気づくことができ、危険車両から避けられるという仕組みです。
作業員は、作業中は作業に集中していることも多く、もし危険車両が接近してきても気づけないこともあります。
作業員が危険な状況から避難が必要な場合には、作業区間の先頭で常に車を注視している保安員が手旗についてるボタンを押すんです。
そうすると、手旗の柄の部分から警告音が鳴ると同時に作業員のヘルメットに装着されている受信機からも避難を促すための警告音が鳴り(赤い光でも危険を知らせます)作業員はいち早く危険に気づくことができ、危険車両から避けられるという仕組みです。
澤村さん
しらすんだーの説明をして下さる澤村さん
保安員と作業員は一心同体!
TTP
服だけじゃなくてヘルメットにも、安全のための工夫があるんですね!
高視認性安全服の実力を検証!
高視認性安全服、どのくらい「高視認」なのか?中栄の事務所前で実際に検証してみました!
通常の作業着を着た澤村さん、高視認性安全服を着た種村さんに並んでもらって、100m、50m、20mそれぞれの見え方の違いを比べてみました。
約100m
約50m
約20m
TTP
やっぱりオレンジの作業着の方が圧倒的に見えやすいですね!100m先からでもはっきり見えました!
検証したらわかりやすいですね!
種村さん
100m先からでも見えるというのが、1つの安全基準なんですよ。
理論上は高速道路で時速100kmで走る車が、ブレーキをかけてから止まるまでの距離が84mとされています。
なので、ドライバーが100m手前で作業員に気づいてブレーキをかければ、ギリギリぶつからないことになります。
理論上は高速道路で時速100kmで走る車が、ブレーキをかけてから止まるまでの距離が84mとされています。
なので、ドライバーが100m手前で作業員に気づいてブレーキをかければ、ギリギリぶつからないことになります。
澤村さん
TTP
できるだけ遠くから見えるというのが作業員さんの安全のためにとても重要なんですね!
最後に
TTP
蛍光オレンジの作業服には安全のための工夫がたくさん詰まっていることが分かりました!
高視認性作業服にはリスクレベルに応じたクラスがあるんですよ。
クラス1は車両速度30km/h以下での作業用。
クラス2は60km/h以下、高速道路作業服は60km/h以上で最高のクラス3。
高速道路上では車両は時速80㎞以上で走行していますから、クラス3が必要となります。
この高視認性作業服は上下着用することで、このクラス3を達成できます。
鉄道など線路を整備されている作業員さんの作業服もこのクラスですね。一番危険度の高い作業だからこそ、装備にも一番安全の対策が必要なんです。
作業員の命が一番大事ですから。
クラス1は車両速度30km/h以下での作業用。
クラス2は60km/h以下、高速道路作業服は60km/h以上で最高のクラス3。
高速道路上では車両は時速80㎞以上で走行していますから、クラス3が必要となります。
この高視認性作業服は上下着用することで、このクラス3を達成できます。
鉄道など線路を整備されている作業員さんの作業服もこのクラスですね。一番危険度の高い作業だからこそ、装備にも一番安全の対策が必要なんです。
作業員の命が一番大事ですから。
澤村さん
TTP
中栄のシンボル、オレンジの作業服は、安全のシンボルでもあるんですね。今日はありがとうございました!
取材を終えて
今回は中栄さんのオレンジ色の作業服についてお話を聞きました。
中栄さんの作業員さんが着る高視認性安全服には二重三重にも安全の工夫がされていました。
それはひるがえせば、高速道路はそれだけ危険な場所だという事です。
そんな場所で毎日バリバリ働く作業員さんが一層かっこよく見えるようになりました!
取材番外編
今回取材に行ったTaga-Town-Projectの小林もヘルメットとチョッキを付けさせてもらいました!